「美味しさの裏に秘められた努力とは?」商品開発担当者に開発の裏話や苦労について伺いました。
ベアinアイスグミ 01

新奇性からヒットを確信
ある海外のお菓子の展示会に参加した際、中国のメーカー様のブースで、ユニークなグミの試作品を発見しました。日本ではまだ製造できるメーカー様がなく、その新奇性から「これは必ず市場に刺さる」と確信しました。
品質管理課題
しかし、品質面では、日本の基準に満たない点が多く見受けられました。中国の工場では日本の品質管理を十分に満たせないため、そのまま製品化を進めることはできませんでした。そこで、コストが増加することを承知の上で、中身のグミだけを輸入し、日本国内での検品と包装を行うことに決めました。そうすることで、品質を保ちつつ、安心・安全な製品をお客様に届けることができるようになりました。
スピード感のある商品化
日本市場にはない珍しい商品をスピード感を持って商品化し、消費者様の皆様に新たな価値を提供すること。海外の最新トレンドを取り入れつつ、品質面にも妥協せず、安全性を最優先に考え商品化できるように進めた商品です。
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サクレレモングミ 02

ミッション:「夏でも売れるお菓子」
お菓子は暑くなると売上が下がってしまいます。特に夏季は売上が落ち込みがちな時期であり、そんな中で「夏でも売れるお菓子」を企画することが重要なミッションのひとつでした。
広い視野を持ってアイディアを探す
そのヒントとなったのは、アイス売り場で存在感を放っていた「サクレレモン」でした。レモンの輪切りが特徴的で、爽やかな味わいが夏にぴったりなこの商品から着想を得て、お菓子として再現できないかと考えました。
コラボ商品の開発
当時、人気が高まりつつあったカテゴリーで、食感や形状を再現しやすい「グミ」を採用し、商品開発を進めることに決定しました。 試作が完成した後、まずは「サクレレモン」の製造元であるフタバ食品様にコラボを打診。何度も試食を繰り返し、レモンの酸味やシャリシャリ感を再現するために細かい調整を行いました。その結果、フタバ食品様の協力のもと、消費者様に愛されるヒット商品が誕生しました。
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ベストチョイス 異業種コラボ03

長年の課題
コンフェックスグループの100円菓子シリーズ「ベストチョイス」は、約60アイテムの売れ筋商品を取り揃え、多くのお客様に支持されています。しかし、新商品の導入が難しく、売り場の目新しさを表現することが長年の課題でした。
コスト削減を工夫
営業または得意先様に目新しさをアピールするために、競合他社は取り組んでいないこと、また社内の既存商品で比較的ヒットに繋がった商品のキーワードを洗い出し、“異業種とのコラボ”に辿り着きました。異業種とコラボするにはコラボ先に対するロイヤリティも発生し、100円売価という縛りのあるベストチョイスには価格面において非常に難易度が高かったものの、共通する原材料を当社で手配し各製造委託先に支給する等工夫しコスト削減しながら、薄利であるもののなんとか製品化することができました。
新奇性・他社との差別化
結果、営業が得意先様に対し“新奇性”、“他社にない”という点をアピールいただき、ベストチョイスシリーズ全体の売上アップに繋がりました。
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チョコがけ雷おこし04

卸売業の使命
昔ながらのお菓子を若い方にも召し上がっていただき繋いでいく。これは私たち卸売業の使命のひとつだと思っています。
若年層へのアプローチ
下町の昔ながらのお土産“雷おこし”は、そのまま食べてもとても美味しいですが、若い方へアプローチするために、チョコレートをかけた雷おこしを企画しました。
和×洋・現代×レトロ
おこしの製造工場ではチョコレートをコーティングできないため、コーティングできる別工場にて加工していただき、結果、おこしのなつかしい食感も活きた“和×洋の現代レトロ菓子”が完成しました。
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ケアミーシリーズ05

キーワード:フェムケア
女性特有の健康やライフステージに関する課題を解決するための製品やサービスの総称として生まれた造語“フェムケア”に着目し、リテールマーケティング部主体で企画が立案されました。
女性のみでの商品開発
リテールマーケティング部と商品企画開発部隊のクリートの女性のみでミーティングを重ね、理想と現実のギャップ(製造工程や価格面を理由に、アイディア通りの商品がつくれない)に悩みながらも、計8品の商品化、発売にこぎつけ、一部ドラッグストアのバイヤー様から評価していただきました。引き続き既存品の課題を解決しながらブラッシュアップ、品揃えの強化をしていきたいと思います。
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バウムクーヘン06

売れ行きに陰り
洋半生菓子で売れ筋のバウムクーヘン。発売当初は製造委託先が生産しきれないほど売れましたが、得意先様・消費者様の飽き、また原材料高騰による値上などの理由から徐々に売れ行きに陰りが見えてきました。
興味を持ってもらえるような提案
そこで、季節によって味を変えたり、またアップサイクル原料を使用したり、少しでもお客様に興味を持ってもらえるような商品を定期的に提案しています。これも製造委託先の協力がなければ実現しないことであり、今後も感謝の気持ちを忘れず取り組んでいきたいと思っています。